Shemohth 万葉日記

考えたこと、思いついたこと、色々書いてます。

私、Shemohthについて

人生で死にかけたことが何度かある。記憶に残るうちでは、4、5歳のころの夏、みんなで川に行った時だ。

 

腰ほどの深さのところで立っていた。サンダルを履いていたと思う。川底の石がつるつるとしていたのは、その川の流れが割りと速かったからだろう。

 

一歩足を踏み出したところ、足がスッとすべってそのまま流れる水に全身を持っていかれた。一度流れに身がのってしまうと、体に力が入らず何もできない。

 

子ども心ながら「これは死んだな」と思った。まだ死についてなんて、誰からも何も教わっていなかったのに、その時は自分がこのまま命を失うことであろうことを、ハッキリと悟った。

 

そのまま数メートル流されたところ、たまたま川岸に立っていた誰かに、グッと腕を掴まれて引き上げられた。その人のお陰で死なずにすんだ。水から上げられた時「生きれる」と瞬間的に悟った。

 

この間、ほんの数秒だが、「死ぬ」と「生きれる」という真逆の気持ちを味わった。

 

今振り返ると、この時、相反する極端な感情を味わったことは、わたしの感性に深い跡を残したんだろうと思う。