Shemohth 万葉日記

考えたこと、思いついたこと、色々書いてます。

中学生の時に抜毛症になった時の話

中学3年生の時、抜毛症になった。といっても当時はそんな病気があることは知らなかったのだが。とにかく無性に髪の毛を抜きたくてたまらなくなるのである。


抜けた時の爽快感が癖になった。が、いくら中学生といっても、ひたすら髪の毛を抜き続けるとだんだんと地肌が見えてくる。


忘れもしない家庭科の授業の時、クラスメイトからそのことを指摘された時の恥ずかしさは今でも覚えている。


そのあと、数ヶ月ほどして抜きたくなる衝動は少しずつおさまっていったが、未だに抜いていたところは他のところよりも髪の毛が薄いように感じる。

 


抜毛症はストレスが原因で起きる精神の病気らしい。なぜストレスを感じると髪の毛を抜きたくなるのだろうか。


記憶では、抜くことそのものというより、抜いた時に毛根を見て触ることを求めていたように思う。毛根のあのつぶつぶベトベトした感じが何となく癒されるのだ。それに毛根から抜けたということを視覚的に感じた時に、心の引っ掛かりが取れたような気分になっていた。


毛根から髪の毛を引き抜くことで、頭の中にある重たい気分まで一緒に抜けていくように感じていたのだろうか。あるいは、抜いた毛穴からストレスが出ていくような気分を感じていたのだろうか。


最近全体的に薄くなりつつ髪の毛を触りながら、時々思い出しては考える。